ニュータウン入口 雑感
遊園地再生事業団の『ニュータウン入口』を、三茶のシアタートラムで観てきた。
演劇を観るのは、4年前に大人計画のを観にいったきり。ええ、完全ににわかです。
2ヶ月前に渋谷ブックファーストで買った宮沢章夫の『ノイズ文化論講義』が、ニュータウン・メディア・身体論など盛りだくさんで結構面白かったので、その勢いでチケを購入してた。ちなみにこの「ノイズ文化論」で一番面白かったのは、オタキング岡田斗司夫との対談の回。
「オタクにオシャレなど要らない、オシャレすることにクリエイティビティを浪費するやつぁフェイクだ」と持論を持ち出す岡田が引用した、松本零次の例。
かつて松本が岡田に「生ガキを食べた後は歯を磨かんといかんぞぉ!バクテリアとかが口内に繁殖して腹を下すからな!」
⇒ え、巨匠の人生において歯を磨くタイミングとは生ガキ食後だけなのぉ!?
⇒ オタクってかくあるべきでしょ、だからもう今はオタク・イズ・デッド、という下りには爆笑させられた。
芝居の話をすると、舞台上には門のように2本の柱が立ててあり、それの上半分をスクリーンが張られている。
カメラマンに映像をライブで撮らせて、それを舞台上で再生しながら演劇と絡めていく手法は、なかなか面白かった。
内容はというと、ギリシャ神話とニュータウンをモチーフにして、ゴニョゴニョ、みたいな。
観に行った日は、宮沢章夫と鈴木慶一(ムーンライダース)で、30分のアフタートークショーのオマケつき。意外な組み合わせな感もあるが、もともと知り合いなのに加え、鈴木慶一の親父さんも芝居役者をしていたという話。
遊園地再生事業団は今パーマネントなメンバーは3人だけだ、という宮沢に対し、鈴木の「バンド組むんだったら5人までにしとけ(それ以上だとコレクティヴィティが無くなる)」、「偶数はダメ(多数決が決まらん)」という金言に笑わせて頂きました。本編よりむしろこっちの方が面白かったかも
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